鳳凰堂は何色に見えますか?赤ですか、土色ですか?
先回の鳳凰堂平成修理では、大きく三つの柱がありました。
一つは、瓦の葺替えと古代瓦の再用。
二つ目には、金工品を全て鍍金で金色に戻すこと。
三つ目は、外装塗装=色です。
鳳凰堂の堂内は平安時代の彩色と絵画が残されているため躯体木部
しかし、
長い調査の結果、創建時の塗装には、丹土(につち)と呼ばれる酸
仏教で色(しき・rupa)は、
その物質現象は、全て移り変わり一時も同じ状態ではありません。
この森羅万象ともいえるものを日本人の感性は、色(しき)
仏教で赤は平等性智と云われ、
鳳凰堂の塗装色もいつまでも一定ではないでしょう。徐々に変化していきます。
そこへの関わりこそ、
(文・神居文彰)