建築
Architecture

平安王朝のかがやき
よみがえる浄土の理想郷

鳳凰堂
01

ほうおうどう鳳凰堂

国宝

平安時代後期、天喜元年(1053)に、時の関白藤原頼通によって建立された阿弥陀堂です。華やかな藤原摂関時代をしのぶことのできる唯一の遺構として、貴重な御堂です。最も大きな特徴は池の中島に建てられていることで、あたかも極楽の宝池に浮かぶ宮殿のように、その美しい姿を水面に映しています。鳳凰堂を正面から見た姿が、翼を広げた鳥のように見えることと、屋根上に1対の鳳凰が据えられていることから、江戸時代始め頃より「鳳凰堂」と呼ばれるようになりました。鳳凰堂は東方に面して建てられ、阿字池を隔てて西方に極楽浄土があることを示しています。

  • 鳳凰堂中堂
  • 鳳凰
  • 塗装
  • 瓦
  • 露盤宝珠
観音堂 観音堂
02

かんのんどう観音堂

重要文化財非公開

鎌倉時代前期に創建当時の本堂跡に再建された建造物で、全体的に簡素な建物ながら、垂木を地円飛角の二軒とし、天平以来の格式高い様式に倣っています。「釣殿」とされていたこともあります。
現在は、修理のため非公開です。

03

ようりんあんしょいん養林庵書院

重要文化財非公開

塔頭浄土院内にある養林庵書院は、江戸前期に建てられた檜皮葺の建物。
桃山城の遺構と伝えられ、その障壁画は宇治市指定文化財で、床の間には雪景山水図、襖には籬(まがき)に梅図、天袋には花卉(かき)図が描かれています。狩野山雪工房の手によります。庭園は細川三斎の作と伝わる庭園(京都府名勝庭園)が明るく開けています。

養林庵書院 養林庵書院

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