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2022.4.21
終了

平等院のはじまり

-宇治から極楽浄土へ-

春季特別展 平等院開創970年記念「平等院のはじまり―宇治から極楽浄土へ―」

平等院が位置する宇治は、京都と奈良を結ぶ重要な地として、また宇治川の豊かな水量など自然に恵まれた地形から、平安貴族の別荘が多く営まれていました。 関白・藤原頼通(992~1074)は父・道長(966~1027)より譲り受けた宇治の別荘「宇治殿」を仏寺に改め、永承7年(1052)に「平等院」を開創しました。その年は、仏の教えが衰える「末法」の初年と考えられたため、貴族や僧侶、民衆の間で極楽往生を願う浄土信仰が広まりました。そして、雅な貴族文化が続くなかで、祈りの場として創建された堂宇が阿弥陀堂(鳳凰堂)です。 本展は、平等院開創970年を記念し、開創を中心に創建後の歴史や創建時の文化的背景がわかる作品史料を紹介します。また、鳳凰堂で行われた儀式や行事の際に使用されたと考えられる土師器皿等、祭礼に関係する作品も展観します。これらの作品史料を通じ、これまであまり取り上げられなかった平等院の開創に焦点を当てることで、多くの皆様に古より宇治に遺る信仰の場としての平等院を改めてご覧頂けましたら幸いです。

期間:令和4年4月21日(木)〜 令和4年6月30日(木)令和4年7月27日(水) ※好評につき会期を延長しました。会期中、展示替えあり。                    

時間:9:00 ~ 17:00(鳳翔館)

料金:平等院拝観料が必要 大人600円、中高生400円、小学生300円

主催:宗教法人 平等院 場所:平等院ミュージアム鳳翔館(京都府宇治市宇治蓮華116)

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【初公開】『当麻曼荼羅科節』 江戸時代・延宝4年(1676) 平等院浄土院蔵

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【特別公開】土師器皿・三足皿 平安時代中期 平等院蔵 ※上記画像にある遺物のうち、数点を出陳。

【展示品】
『仏説無量寿経 巻上』  江戸時代  平等院浄土院蔵
『阿弥陀経疏鈔 絵科・総科』  江戸時代  平等院浄土院蔵
『当麻曼荼羅科節』  江戸時代・延宝4年(1676)  平等院浄土院蔵
土師器皿・三足皿  平安時代中期  平等院蔵
『和字絵入 栄花物語』  江戸時代  平等院蔵
『栄花物語考』 江戸時代・享保14年(1729)  平等院浄土院蔵
『『和字絵入 往生要集 上・中・下』  江戸時代・天保14年(1843)  平等院蔵
善導大師坐像  江戸時代・寛永17年(1640)  平等院浄土院蔵
二河喩曼荼羅 北邑桃渓  [原本]江戸時代・嘉永5年(1852) 平等院浄土院蔵
善導大師像(半身金色御影)   江戸時代   平等院浄土院蔵 他

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