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2014.9.27
終了

鳳凰堂平成修理落成記念展

-『よみがえる平安の栄華』-

平成24年9月3日に着工した「国宝平等院鳳凰堂平成修理」は、平成26年9月30日をもって竣工しました。
鳳凰堂は天喜元年(1053)、西方極楽浄土の情景を現すべく、究極の美しさを求めて造営されました。
中堂、両翼廊、尾廊の計4棟からなる鳳凰堂は、極楽の宝池に浮かぶ阿弥陀如来の宮殿さながらの建築美を誇っています。
しかし、建造物としては、美しいゆえに構造的な負担が大きく、これまでにも幾度となく修理を繰り返してきました。
日本の伝統的な建造物は、このように定期的な修理をしながら今日まで伝えられ、次世代へと引き継がれていきます。

今回の平成修理は、前回の昭和修理から50年以上が経過し、屋根瓦の破損や外部塗装の剥落が著しくなったため、
屋根の葺き替え及び外部塗装の塗り直しを中心とした部分修理を行いました。
現状維持修理を基本としながらも、一部の仕様・意匠等については、これまでの調査研究により判明した旧形式に戻しています。
本展では、平安時代に最も近い姿でよみがえった鳳凰堂の見どころをご紹介しながら、修理に関する基礎資料を展観します。

鳳凰堂中堂大棟鬼瓦(初公開)

併せて、鳳翔館1Fにて、鳳凰堂平成修理記念展を開催します。
先人からの贈り物である鳳凰堂は、専門的な知識と高度な技術を有する職人たちの手によって修繕され、
平成の世に美しく生まれ変わりました。
写真展を通して、鳳凰堂を護り伝えるべく力を尽くした職人たちの修理にかける想いを感じ取っていただければ幸いです。

会期:平成26年9月27日(土)~平成27年3月26日(木)
場所:平等院ミュージアム鳳翔館(京都府宇治市宇治蓮華116)
時間:9:00〜17:00
料金:平等院拝観料が必要
主催:宗教法人 平等院

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