養林庵書院
養林庵書院は、平等院の塔頭である浄土院の境内に位置し、慶長6(1601)年に建立されました。書院の屋根は檜の皮で葺いており、伏見城の建材、建具などの遺構を元に造られたと伝わっています。
室内は障壁画で飾られています。床の間には雪に覆われた風景が、一の間、二の間に跨がる襖には、籬(まがき)に梅の図が描かれています。これらの作品は、1600年代に京都で活躍した狩野山雪(かのうさんせつ)(1590-1651)の工房によるものと伝えられています。
書院の庭園は細川三斎の作庭とされ、京都府名勝庭園に登録されています。
養林庵書院は国の重要文化財に指定されており、一般公開はされておりません。